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Spree is Dead

10月末に 長らく、Rails 製の EC フレームワークとして人気を誇ってきた Spree の OSS としての開発が概ね終了するという内容の記事「Spree OSS の未来」が発表されました。少し前に Spree Commerce が First Data 社によって買収されたことによって、Spree をメインで開発してきた Spree Commerce のリソースをこれ以上投資できないという判断による決定のようです。Spree Commerce のサイトで提供されていた Sandbox でのデモは既に停止しているようです。

記事にもありますが、2007 年に開始され、これまで、15,000 以上のコミット、700 名以上のコントリビューターによって、8 年以上も第一線で開発、使い続けられている Rails のライブラリもそうないのではないでしょうか。オープンソースだったものが、買収によって、非オープンになっていく流れは結構ありますが、寂しいものですね。

記事では、今後の活動に関して以下のように書かれています。

We will be spending significantly less time as a company on the Spree project. Several of our employees remain personally interested in the Spree OSS project, but as a company we can no longer dedicate significant resources to this effort. This means that you can expect a decline in contributions from employees who were previously being paid to work on open source as part of their day job.

Spreeプロジェクトに関しては、今後はあまりリソースは割けないだろう。今後も個人的に Spree OSS に貢献していくメンバーもいるだろう。しかし、会社としては、リソースは割くことはできなくなったんだ。つまり、今まで仕事として OSS に貢献していたものと同じことは期待できないと思ってください。

このような発表をうけて、以下のように、「Spree is dead」ともつぶやかれています。結構、過激な書き方ですね。



## Spree から Solidus へ

さて、ではこのまま Spree が静かに死んでいくのかについても同記事で言及されています。

We’re going to leave it up to the community to decide how to proceed. Our users need to decide if they want to continue forward with the current Spree codebase, use the Solidus project, or perhaps start another fork using a completely new approach. If we’re presented with a credible plan to maintain the project long term, then we’ll gladly turn over the keys. In the absence of such a plan, however, the project will naturally move it into “maintenance mode” and something new will eventually take its place.

今後の方針については、コミュニティに委ねます。ユーザーは次の決定を下す必要があります。1. 現在の Spree のコードベースを使い続ける、2. Solidus プロジェクト(後述)に移行する、3. 独自にフォークを作るです。このプロジェクトを長期間に渡ってメンテナンスしてくれる信頼のたるプランの提示があれば、喜んで、委譲したいと思います。しかし、そうならない場合は、プロジェクトは自然とメンテナンスモードに移行していき、いずれ、別の EC フレームワークが台頭してくるでしょう。

そして、Solidus プロジェクトについても説明しています。

Solidus is a fork of the Spree project. The contributors are primarily developers from Bonobos as well as a consulting company that has done work for Bonobos and other Spree customers in the past. The developers behind this project have a lot invested in a specific version of Spree and they’re working to improve performance and making other subtle improvements. If you’re looking to work on a very stable version of Spree and you’re comfortable with locking in on the version that Bonobos is using, then this might be a good option for you.

Solidus は、Spree の Fork です。メインの開発者は、Bonobos と彼らやその他のSpree ユーザーへのコンサルティングを行ってきたメンバーから構成されています。彼らは、これまで Spree のパフォーマンス改善やその他の機能改善を行ってきました。Spree の安定したバージョンを望むなら、Bonobos が使っているバージョンを使ってください。

Solidus のコアチームは、Spree で大規模な EC サイトを構築/運用してきた Bonobos と Freerunning (現: Stembolt) のメンバーを中心に開発を行っていくそうです。よって、現在 Spree を使っている開発チームは、今後、Rails5 などの対応を含め、Solidus に移行するか、独自の Fork で開発を続けていくのかの判断をせまられそうです。


上記では、意訳しているのと内容をだいぶ省略していますので、詳しくは原文の「The Future of Spree Open Source Software」をご覧ください。

記事でも言及されている Freerunning のコアメンバーは、以前、弊社の EC システム(弊社のシステムも Spree ベース)の開発を手伝ってもらっていました。なので、そのメンバーが開発を引き継いでいくというは、感慨深いものがあります。彼らの Github 上で、様々な Spree のプラグインが公開されていますので、見てみると面白いかもしれません。

また、11月11日(水)に行われる Kichijoji.rb#7 で弊社の Chris(shioyama) が Spree を含めた E コマース開発に関する発表を行う予定です。興味がある方は是非、参加してみてください。

さらに、11月30日に行われる スマービー様主催の「Ruby on Rails × Eコマース Startup night!」でも、「Too Big to Succeed? Scaling e-Commerce on Rails」と題して、大規模 E コマースシステム構築について発表する予定ですので、興味ある方はこちらも参加してみると面白いかもしれません。

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